一芸に秀でたジャニーズ

のっけからタイトルと反するようだが、アイドルとしてデビューしてドームコンとかやれている時点ですでに十分一芸に秀でている。

というか、顔面偏差値高くって、スタイルよくって、身体能力高くって、踊れて、歌えて、、、一芸どころの騒ぎじゃない。

だけど、アイドルとしての一芸に秀でていることってもうどこをみても飽和状態なので、もはや最低条件だ。なのでそこから芽を出すためにはさらに加えて一芸二芸と秀でていく必要がある。

今活躍してる人たちがどんな風に自分の道をひらいていったのかなって思うので、今現在どんな感じになってるか頭の中の整理を。間違ってるとこありそう。。。

SMAPが歌って踊るジャニーズ像を崩し新しい領域のお仕事を獲得したのはあまりに有名なので、SMAPの新たな一芸の秀で方はそれはそれとしておいておく。

それ以降の世代のジャニーズでさらに一芸を持っている人たちには大きく二つの系統があると思われる。 ①アイドルとしての活動を積み重ねた先に新しい芸を獲得したパターン ②アイドルとしての活動ではないところに新しい芸を獲得したパターン

まずは①について。分解するとざっくり二つに割れる

まず一番わかりやすい例としては、堂本光一さんや滝沢秀明さんといった、アイドルとして歌って踊って舞台にたって。。。の先に舞台という主たる活動の場*1を手に入れた。もしくは岡田准一さん、生田斗真さんなど。演じることの先に俳優としての地位を手に入れた。

自らを商品とする活動の一部を高く評価され、それについてほかと比肩できない評価を手に入れたパターン。舞台班とか俳優班とかの人たち。ジャニーズの王道といえば王道な秀でかた。

もう一方は、増田貴久さんや松本潤さんのように衣装、プロデュースといった自分が前に出ない領域で、今までそこには専門のスタッフをつける必要があった領域で、能力を評価されるパターン。

対比させたけどどちらもアイドルとしての与えられたチャンスに対して結果を出し続けることで、芸能活動の中で秀でていったパターン

どっちも、「専門性を高める」って一言に集約できるかなと思う。

続いて②について。 こちらは本当にいろいろいる

V6 坂本昌行さん 調理、V6 長野博さん 美食、嵐 櫻井翔さん キャスター、嵐 大野智さん 美術、NEWS 加藤シゲアキさん 小説、NEWS 小山慶一郎さん キャスター、Hey!Say!JUMP 中島裕翔さんカメラ、Hey!Say!JUMP 伊野尾慧さん 建築

いろいろいすぎてありすぎて、書ききれない。ので洗い出そうとするのは諦める。

ただ、これにも一応違いはあってV6とか年齢層の高い人たちが、もともとこれを仕事の種にしようとは思っていなくって、アイドル活動とは別に自分の趣味として続けていた活動が蓄積されて、人に認められるレベルに達したというパターンが多いのに対し、櫻井さん、加藤さんなどは自ら戦略的にほかのメンバーではできないことをやりたいといって始めたという点が特筆すべきところなのだろう。 この人達の中にも、舞台班や俳優班の人たちはいるので、両方持っている人達っていうのもおおいんだなとあらためて実感。

最近ではジャニーズだけでも、ジャニーズ+学歴だけでもどうにもならないので、「ジャニーズだけじゃくっていけねぇ」といって建築系の大学に進んだり、気象予報士の資格を取得したり、若手の危機感から戦略的に芸能活動と直接リンクしないもう一つの武器を手に入れていっているようだ。

一つのなまはんかな武器だともはや勝負できないので、最低二つ。もしくは三つ以上の武器を手に入れないといけない。 それもそれぞれそれだけでお金をもらえるレベルのスキル。

大変だなぁ。

とか他人事でみてみたけど。。。

ジャニーズを愛でる上で若い子達とかこれからみんなどうしていくんだろうなって思ったので過去事例的に整理してみたものの、専門性を高めることも全く違う武器を手に入れることもどちらも、今自分がおかれている状況としても見習わなければいけないと改めて思わされた。

一般社会で言ったら「システムが作れる経理担当」とか、「英語がはなせる営業企画」とか、今言われた仕事ができているだけではどんどん評価されなくなっていっていて、自分のやってきたスキルに加えてもう一つ秀でないと自分のこの先のキャリアが確保できない。ってのと同じなんだろうなぁ。 私たちが生きてる世界よりもっと競争過多な社会だから、特別なように見えるけど、構造としては同じだから、もし今の自分のスキルでごはんを食べていきたいのであれば人の頭二つ分位秀でて、専門領域を確立しなければならないってことで、それも生半可な秀で方じゃだめなんだろう。

アイドルなんてそれこそつぶしのきかない職業で、20前後で先を見越してやめていく人たちも多いような職業で、だから、これから活躍していく位の年齢の子達は危機感をもって自分の武器を増やしていっているけど、かれらの秀でている理由・秀でざるをえなかった理由を考えてみると、つぶしがきく(ようにみえる)一般社会の私としても関係ない話じゃなかったりした。

*1:どうしてもテレビ班のほうが目に触れやすいし、歌手的な活動がぱっと見ジャニーズの目立つとこなので、舞台に主軸を置くことを特技として設定して話をする。